タカ派的な発言が続くFRB理事達
猛烈にDovish(ハト派的)であったFOMC声明内のいわゆる「ドット」を見て、マーケットはドル売りに傾いたが、その後、ロックハート、ウィリアムス、エヴァンス、ブラードと比較的中立よりハト派と思われる理事達が、相次いで「4月利上げ」の可能性に言及した。
声明文はハトだが、講演会ではタカと言うのは、このところのトレンドとも言える。希望はタカだが、現実に直面して利上げを断念してしまうというパターンの連続だ。しかし、今回は最ハト派に近い理事達までが4月に言及したことが市場にはショックだった。
しかし、これも良く出来た茶番だ。G20の要請を受けてハト派的な声明文を出し、後でフォローするというパターンは、ある意味みんな読めたはずだ。真剣に対応することもないだろう。結局、利上げはできない。
だが、目先は、彼らの発言もあり、ドルが堅調地合いを続ける可能性はある。短期的に、ドル円ショートポジションにこだわり続ける必要もないかもしれない。