中央銀行に好まれ始めたマイナス金利の円

マイナス金利導入後も、円高圧力が消えない。

コモディティ価格のリバウンドがミニリスクオンマーケットを形成すると考えられてきたが、ドル円は114円台が鬼のように重く、ダラダラ軟化している。

中国が1月に2兆円ほどJGB購入したという数字に現れているように、グローバルにいつ何時リスクオフに傾くかわからないマーケットでは、必然的に円は選好されてしまう通貨なのかもしれない。

本日も112円台半ばでの揉み合いであったが、ロンドンに入るとジリジリ円高方向だ。来週の日銀政策決定会合で何らかの追加緩和がなければ、円高を止めることは出来ないかもしれない。また、何も無ければドル円は簡単に110円を割り込んでいきそうな雰囲気だ。

また、世界中がマイナス金利に沈没する中、比較的高金利を提供する豪ドルは人気だ。世界中の投資家が金利を求めており、少しでもまともな金利を提供する豪ドルは、もうそれほど下がらないのかもしれない。